恐怖のナポリタンという謎かけがある。
ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここはとあるレストラン……
人気メニューは……ナポリタン……
「ここは とあるレストラン」、「ナポリタンが人気です」の英文は”This is a restaurant”, “famous for neapolitan”。
This is a restaurant
famous for neapolitan
ここでポイントは、”neapolitan”がスラング(俗語)で「不潔な料理」 を意味するってこと。
ではneapolitanが不潔な料理というスラングだというのは正しいのだろうか。まずは単純にneapolitanで調べてもそんな語源は出てこない。そういう時はEnglish-English-Dictonaryを検索するのがいい。オックスフォード英英辞典で調べてみる。するとナポリ人またはナポリ居住者とでる。まあそうだよね。そして語源が書いてある。nea=NEW polis=CITYというギリシャ語からの言葉だそうで。ニューヨークとか、新札幌とかまあそんな意味合いを持ってるわけだ。そこにどう考えても不潔な料理はないと考えるのが普通だ。しかもナポリは美食の地でもあるわけだし。ついでにミネアポリスもギリシャ語でmini=RIVER polis=CITYだそうだ。
napo
以上から不潔な料理説は否定していいだろう。
次にこの文章を包含する全文があるという説。
“「変わったレストランで美味しいナポリタンを見つけたんだ」
「何が変わってるの?インテリア?メニュー?」
「今度こっちに来た時に教えてあげるよ」主人公には離れた地で暮らす恋人がいた その地に、今、主人公は訪れている。昨夜から何も口にしていない。
夜になり、何かに誘われるように街に出る。
見知らぬ土地で一軒のレストランに入る。「変な名前のレストランね・・・」
そんな事を思いながら。
彼の好きだったナポリタンを注文する。
数分して出てくる。私は食べる。”
お気に入り詳細を見る“が、しょっぱい。頭も痛い・・・ ・・・これは涙の味?ああ、私泣いているのか・・・あれだけ泣いたのに・・・何故?
涙が止まる頃、パスタは冷めてしまっていた。
店長がそばに来る。「どうかされましたか?」
「ごめんなさい、ちょっとしょっぱくて」そう言って無理に笑ってみせると 店長は私を見て何かに気付いたのか、優しくこう答えた。
「すいません作り直します。御代も結構です。」
店を出る時、店長は静かに言った。
「・・・彼とは親友でした」
まだボーっとしていた私の頭にその言葉はすぐには理解できなかった。
しばらくして、私は気付いてしまった・・・ ここはとあるレストラン・・・変な名前のレストラン・・・ 人気メニューは・・・ナポリタン・・・「変わったレストランで美味しいナポリタンを見つけたんだ」
連れてきてくれたのは、・・・彼の想い”
“コレが、ナポリタンの全文。部分的に抜けて皆に伝わっているのが怖い話だと思う。”
2004年の携帯
このように状況をしぼっていって嘘を見抜くことは今後も必要となると思う。
結局答えは?時期からいって携帯でのWEBもままならない期間にメールで熟成された文化なのだと考える。ようするに答えがないメールのネタだったのだろう。本当の真実は当時の携帯のメモリに眠っているかもしれない。
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